心のセンサーを意識してみたことはありますか?
自分も含めた周囲をあなたはどんなふうに感じているでしょうか。
センサーの使い方を調整して、日々を楽しく過ごせるようにしていきましょう。
高機能のセンサー
ルームにお越しくださる皆さんは、高性能の心のセンサーを持っていらっしゃると感じます。
そして、その心のセンサーは、主に外の環境を感知するために使われているように見受けられます。
ご自身が周囲の人に対して失礼のないように、嫌われないように、好かれるように、仲間として受け入れてもらえるように、いつもそのセンサーがフル稼働しているのです。
頑張りすぎる心のセンサー
こんなに頑張っているのにうまくいかないと感じることがあると、うなだれて心が折れそうになることもあるでしょう。
そして、悲しくてたまらないのに、自分の悲しさにそのセンサーを使うことなく、
「もっと頑張らなきゃ!」と自分を追い込んでいるようにさえ見えます。
インナーチャイルドの悲鳴
その状態を続けていると、あなたの中のインナーチャイルドが悲鳴を上げるかもしれません。
「こんなに頑張っているのに、私のご主人様はまだ納得してくれない」と泣いているかもしれませんね。
あるいは、その努力に疲れ果てて無意識に心のセンサーの機能を低下させてしまう方もいるようです。そのような方は
「私って鈍いんです」と言いますが、実際には感じすぎないようにセンサーを停止させている状態なのでしょう。
センサーのシャッターを下ろすこともある
また、両方の状態を併せ持つ方もいます。
その場合、周囲の人々や状況に敏感に反応して心のアップダウンを繰り返す一方で、自分自身の心はボーッとして現実味がなく、麻痺しているように感じることがあります。
これは、これ以上傷つかないように心のセンサーがシャッターを下ろしているためですが、自分自身から見ると「私って鈍い?」と感じるのかもしれません。
自分に優しくすることの難しさ
大人になると自分に優しくすることはなかなか難しいかもしれません。
でも、心の中に小さな自分がいて、その子が悲しんでいると思うと、少しだけ優しい言葉をかけてあげることができるのではないでしょうか。
「ごめんね。今日は成果が上がらなくて悲しかったね。でも、頑張ったからご褒美が必要だね。」
そんなふうに、自分自身を認めていたわり、大切に扱ってあげるために、あなたの高性能な心のセンサーを使っていただければと思います。
周囲の人の無理解
周囲の人の無理解は、あなたの頑張りが足りないからだけとは限りません。
挨拶をしたのに無視されたのは、たまたまその人がお腹が痛かったからかもしれません。
上司があなたにだけ優しい言葉をかけなかったのは、たまたま家庭に問題を抱えていて不機嫌だったからかもしれません。
周囲の人々の不具合をあなたの高性能なセンサーが捉え、それをすべて自分の行動のせいだと結びつけてしまうと、心の中の子どもが泣き出します。
カウンセリングの役割
カウンセリングの場では、低機能化してしまったセンサーを通常モードに戻し、周囲に対して過敏に反応しないように境界線を作る練習をします。
その過程で、少しずつ毎日が楽になっていくことを実感されるクライエントさんからの報告は、とても嬉しいものです。
ご自身の変化には気づかれないこともあるので、こちらから「以前はこんな反応をされていましたが、ずいぶん自分ファーストになられましたね」とお伝えすることもあります。
気がつかれると皆さん、とても喜ばれます。
このように、高性能のセンサーをお持ちなのですから、外に対しても内に対しても調整ができるように使いこなしていけるといいですね。
問題が解決しない方は 銀座カウンセリングルーム こころね工房へどうぞ。お待ちしています。