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頭ではわかっているけど、失敗が怖い

愛着障害

「頭ではわかっているのに、なぜか一歩が踏み出せない」。
そんな気持ちを抱えたことはありませんか?

それはもしかすると、「失敗」への恐れが、あなたの中に静かに根づいているからかもしれません。

この記事では、日常のささいな場面に潜む不安の正体と、なぜそれが生まれるのか、そしてどう向き合っていけるのかについてお話しします。
少しでも、あなたが安心して行動できるようになるきっかけになれば幸いです。

声かけにためらいがありますか?

日常のちょっとした場面で、誰かに声をかけるのをためらってしまうことはありませんか?

たとえば、職場のランチタイム。「お隣、よろしいですか?」と軽く声をかける場面はよくありますが、いざ自分がそれをしようとすると、なかなか言い出せないことがあります。

そのとき、心の中でこんなことを想像していませんか?

  • 相手は私のことをあまり好きじゃないかもしれない
  • 他の人と一緒にいたいと思っているかもしれない
  • 本当は嫌だけど断れないのかもしれない

逆の立場に立ってみましょう

ちょっとだけ、その不安を横に置いて、逆の立場を想像してみましょう。誰かがあなたに「ここ、いいですか?」と声をかけてきたら、どう感じますか?

おそらく、自然に「どうぞ」と微笑みながら応じるのではないでしょうか?
少なくとも、先ほどのようなネガティブな想像は、ほとんど浮かばないはずです。

もちろん、「この人はちょっと苦手だな」と思う相手がいることもありますが、それはごく限られたケースでしょう。大多数の人にとって、隣に座られること自体は特に気にならないことがほとんどです。そう考えると、あなたも気軽に声をかけてみてもいいのではないでしょうか?

仮に「すみません、連れが来る予定なんです」と言われたとしても、それはただ席を確保しているだけ。あなたを拒否しているわけではありません。
「そうなんですね」と一言添えて、次の空席を探せばいいのです。

幼少期の体験と「失敗が怖い」感情

もしあなたが幼い頃、失敗を恐れる傾向のある親御さんのもとで育てられていたなら、大人になっても失敗に対する恐れを感じやすいかもしれません。

何かを始めようとするたびに、心の奥から親の心配そうな表情や不安がふっと蘇る――そんな経験はありませんか?

それは、大きなチャレンジだけでなく、誰かに気軽に声をかけるような日常的な場面でも起こるものです。

しかも、そうした不安は必ずしも意識にのぼるわけではありません。むしろ、無意識のうちに身体の感覚として現れるのです。たとえば、心臓がドキドキしたり、体がこわばったり、涙が出たりするような形で。

また、親が敷いたレールを歩むように強く導かれて育った方も同様の傾向があります。
子どもは、自分の選択で成功や失敗を経験しながら、自己肯定感や自尊感情を育んでいきます。

けれども、そうした機会が少ないと、自信が持てず、不安が大きくなるのです。

さらに、親に「NO」と言えなかった記憶が、瞬時にトラウマ反応として現れることもあります。

それは脳幹レベルの「自動反応」

こうした反応は、自分でも気づかないうちに起こるもので、SE™(ソマティック・エクスペリエンシング)療法では、脳幹からの反応と定義されます。

脳幹(いわゆる「爬虫類脳」)は、原始的で生存に関わる働きを担っているため、時系列や文脈を理解することができません。

そのため、頭では「大丈夫」とわかっていても、体は過去の恐怖に対して即座に反応してしまうのです。

結果として、

  • 不安や怒りが急に湧く
  • 不意に涙が出る
  • 言わなくてもいいことを口にしてしまう

などの反応が現れます。これは、単なる「性格」ではなく、トラウマによる体の反応です。トーク中心のカウンセリングだけでは、なかなか癒せない領域でもあります。

克服が可能なトラウマケア

もし今お伝えした内容に思い当たることがあるなら、トラウマケアを検討してみてください。
あなたの体と心は、過去の不安から自由になる力を持っています。

その一歩として、安心できるサポートを受けてみませんか?

問題が解決しない方は 銀座カウンセリングルーム こころね工房へどうぞ。お待ちしています。

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