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愛着障害―自分を大切にすることができない

愛着障害

「自分を大切にする」とはどういうことでしょうか?
それを実感できない方も少なくありません。

この記事では、幼少期の養育環境が自己肯定感や生きづらさに与える影響を解説し、自分を大切にするための第一歩について考えます。

「自分を大切にする」ということ

「自分を大切にする」という言葉をよく耳にしますが、皆さんはご自身をどのように大切にしているでしょうか? 

特に、愛着障害を抱える方の中には、その言葉が具体的に何を意味しているのか、あるいは感覚的にピンとこない方も少なくないようです。 

しかし、「自分を大切にする」感覚を身につけることは、心を軽くし、より楽に生きるための重要な一歩です。

大切にされる経験を積んで大切にできる自分になれる

ところが、幼少期に親や養護者から大切にされた経験が少ない場合、自分をどう扱えば「大切にする」ことになるのかがわからなくなってしまうことがあります。 

例えば、セラピストが「では、まずは自分にご褒美をあげてみましょう」と提案すると、 

「それって、自分を甘やかすことになりませんか?」と、不安そうに訴えられる方もいます。 

このような言葉を耳にすると、幼い頃に十分甘えることができなかった経験が背景にあるのではないかと想像され、胸が痛みます。 

愛着と幼少期の養育環境

愛着がしっかり根付くためには、養護者が子どもの気持ちに敏感に寄り添い、その欲求や感情に適切に反応することが大切です。 

子どもはそのような経験を通して、自分を大切に扱う感覚を学んでいきます。 

例えば、どんなに小さな存在でも、養護者や周囲の人がその気持ちをしっかり受け止めてくれる、思いを叶えてくれる――そうした体験が子どもにとって非常に重要です。 

もし思いを叶えることが難しい場合でも、「なぜ今はそれができないのか」を、子どもの理解力に合わせて丁寧に説明し、納得してもらうことが必要です。 

こうした「大切に扱われた経験」を積み重ねることで、初めて子どもは自分を大切にする基盤を築くことができるのです。

幼少期の経験が生み出す影響

一方で、もし養護者が支配的で、子どもの願望を「わがまま」として否定するような態度を取った場合、子どもは「自分を大切にする」方法を学べずに成長します。

その結果、大人になった後も以下のような困難を抱えやすくなるのです。 

– 自分の心に鈍感になり、他者の言葉ばかりを優先する。 

– 言いたいことが言えない。 

– 自分の心が本当に望んでいることがわからない。 

– 自分の感情や思いにアクセスできない。 

– 自信が持てない。 

– 他者(親、きょうだい、パートナー、子ども)のために生きることを優先し、「役割」に縛られた生き方しかできない。 

これらの状況に陥ると、特別に辛い出来事がなくても、日常的にストレスフルな毎日を送ることになります。

「自分を大切にする」スタートに立つ

「自分を大切にする」ためには、まず「わがまま」と「自分を大切にする」ことは別のものだと知ることが大切です。 

そして、その第一歩として、ぜひ「自分だけのためのご褒美」をあげてみてください。

小さなことから始めて構いません。  自分をいたわり、自分の声に耳を傾ける習慣を少しずつ取り入れることで、「自分を大切にする」という感覚を育てていきましょう。

問題が解決しない方は 銀座カウンセリングルーム こころね工房へどうぞ。お待ちしています。

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