自分の母親が毒親だと気がついたら
その支配からできるだけ早く逃れる方法を探していただきたいと思います。
逃れる元気がないほど心に傷を負っていたら
そこを癒すことから始めてください。
そして今以上に傷を深めることがないように、距離を保つことです。
あなたが自立して幸せに生きることが何よりの親孝行なのです。
たとえあなたの親がそれを認めなかったとしても…
毒親とは『子どもの自立を阻害する人』
毒親の定義は幅広いですね。
わかりやすい殴る蹴るなどの身体的虐待から、表面的には気づかない精神的虐待
あるいは虐待までいかなくても子どもを自分の所有物のように支配する親
その支配の仕方もやさしい表現であればあるほど
毒親とは気が付かないでしょう。
私は一言で言うと
『子どもの自立を阻害する人は毒親』
だと思っています。
自立に向かえなくなる親の関わり
自分の親が毒親かどうか分かりづらいパターンとしては
表面的に良い親に見える
あるいは親自身も自分を良い親だと信じ切っている場合があります。
そのようなときは、子どもの側が「うちの親はおかしい」「これは変」
と気が付かない限り、子どもの自立が妨げられます。
「私はこんなにあなたのことを思ってあげている」
という態度を前面に出して干渉をしてくる母親は優しい言葉を使って子どもの心を支配します。
子どもは申し訳なさが先に立ち、反論することができません。
こんなに良くしてもらっているのに…と苦しさを飲み込んでしまうでしょう
距離を置くことが大事
そんな母親とは、生活の距離を置くことがまず一番の方法だと思います。
干渉し合う時間をできるだけ減らすのです。
目に入らなければ意見を押し付けてくる回数も単純に減ってきます。
電話やメールなどは
３回に１回くらいしか出ない、返信しない、など少しずつ距離を置くようにするといいでしょう。
そうお伝えするとクライエントさんによっては「出ても出なくてもストレスになる」と仰ることがあります。
結局、出なければ出ないであとから「さっき何してたの？なぜ折り返さないの？」と暗に責められるからだそうです。
言い訳を数パターン用意しておく
前もっていくつかの言い訳を用意しておくのがお勧めです。
本当に出られない時ってありますよね。
それを書き出しておくのです。
例えば
お腹の調子が悪くて寝ていたら子どもが帰ってきてしまった。
慌てて起きて家事をやっていたら返信するのを忘れてしまった。
友だち夫婦からの相談が長引いていてしばらく大変なの。
仕事でやることがあり家に持ってきている。
（今はコロナなのでなんとでも言い訳が立ちます！）
最近生理痛が重くて寝込むことがある、等々。
そしてだんだんに生活のパターンの詳細までは相手に伝えない、母親のパターンもこちらは知らないくらいの関係性になれるといいですね。
最終的には支配下から抜け出して幸せになること
最終的には物理的な距離の近さ云々ではなくて
精神的に母親の支配下から自立できることが目的です。
母親に支配されてきた方は大人になっていても、従順に正直でいる癖がついていますので、軽くかわせるようになりましょう。
かわした後に罪悪感を持たず「ま、いっか」と思えるようになると楽になります。
それは決して母親を軽視するのでも、愛情に報いないのでもなく
支配され続ける自分のままでは幸せな人生は歩めないので、自分を守るためだと信じていただければと思います。
あなたが幸せになることは何よりの親孝行なのですから。
問題が解決しない方は 銀座カウンセリングルーム こころね工房へどうぞ。お待ちしています。
