世界的に猛威を振るっている新型コロナウイルスに対して
皆さんはどのように対処しているでしょうか?
「コロナ憎し」
でこのやっかいな感染症さえ無くなればすべの生活は元に戻る、と思いながら過ごしていらっしゃいますか?
少なくとも私はそうでした。
新型コロナウイルスの問題は個人の生活や仕事のレベルから始まって
果てには世界経済の動向などまで、どこを切り口に何を思索していくのか、考え出すとキリがないほどです。
そんな中、最近「コロナ世直し論」のような記事をいくつか目にしました。
コロナに対する視点を少し変えることで少しでもストレスを減らして過ごせるようにしていただけると幸いです。
コロナは地球にやさしい?

今、日本は一ヶ月間の緊急事態宣言期間が終了して、この後さらに一ヶ月弱の延長期間を過ごしているところです。
世間では感染症による死亡や失業、倒産など辛いニュースが飛び交っています。
私自身も個人的には、窮乏状態にあります。
そんな中、フッと頭をよぎったことは
窮乏状態を凌ぐために自ら選択した行動は、「地球に優しいかも・・・」という考えです。
具体的には
使い捨てマスクが手に入らないので、布マスクを作り洗って繰り返し使用しています。

多くの人がこんな生活をしたなら、使い捨てマスクを生産するための工場稼働、運搬のための車の走行、使用済みマスクの焼却が減るだろうと。
また、感染リスクを避けるために外食や出来合いの総菜の利用を減らしたため、手料理が増えました。これも同じように皆が続けたなら
社会的な大問題になっている本来は食べられるはずの食品を廃棄する食品ロスは減るかもしれないと少し心がほっこりしましたs。
そんなふうに感じていた頃世界各国から
『工場の休業による排出ガスが減少したため、空気が浄化されている』
と澄み切った青空の映像が届くようになりました。
このニュースを観て、人間は困っているけれども地球は喜んでいると感じたのです。

抽象度を上げるという視点
普段あまり使い慣れない言葉に「抽象度」という考え方があります。
他の言葉で表現すると「俯瞰する」とか「広い視野で考える」といった感じです。
例えば、
野生の熊が人里に出没すると人間にとっては大変なことになります。
でも、抽象度を少し上げて
「熊も人間も同じ動物だ」と考えると
「熊も食糧がなくて大変なのだ。自然破壊をしたのは人間だ」となっていきます。
最初の「熊が人里に出没」の段階に留まっていたのでは、熊は敵でしかないとの恐怖心から抜け出せませんね。
同じように
新型コロナウイルスの問題を考えてみるとどうでしょうか?
「コロナ感染による自粛のために収入が減った」という状況があったとしても
そこから別視点で考えると
「手料理もいいものだ」
「ゴミが減るのはいいことだ」
と、決して困ったことだけが起こっているのではないことに気がつきます。
そして世界の大気汚染がこんなに短期間で改善することができるのだ、ということに気がつかせてくれた存在だ、と思うこともできるのです。
すると
地球が喜ぶことは人間を含む動物、生物にとっても喜ばしいことが起こっている
と考え、そうであるなら
自分にとっても良いことだ!
と今度は抽象度を下げて自分に還元してみるのです。
あなたの生活の中で抽象度をあげてみましょう

私は個人的には、stay homeによりスイーツの摂取量が減りました。
振り返ってみるとこれまでは仕事や満員電車での通勤によるストレスで食べていただけなのかもしれない、と気がつきました。
ですので、ある意味で今は、より自然な自分らしさを取り戻している気がしています。
このように、あなたの生活にもコロナ以前の生活を取り戻せない困り感がある一方で、失っていたものを取り戻していることがあるかもしれません。
あるいは視点を変えると良いことが起こっていることに気がつき、不安一色だった気持ちが少し変化するかもしれませんね。


