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孤独になることば・人と生きることば

愛着障害

あなたは誰かと話す時、言葉と心が一致しているでしょうか?
相手と良い関係性を築きたいと思う気持ちがあっても、出てくる「ことば」や「態度」が怒りであれば相手には怒りしか届きません。

悲しい時には悲しさを相手に了解可能な形で伝えられるようにしていきましょう。

『孤独になることば・人と生きることば』

今日は書籍の紹介です。クライエントさんから素敵なご本を紹介いただきました。

『孤独になることば・人と生きることば』扶桑社 GADHA代表 中川瑛著

孤独になってしまう人に対して、当事者視点で何に困っているのかを細やかに描写されており、とても勉強になりました。
心理系の本ではないので、ここに私なりの心理的視点を加えながら何回かに分けてご紹介したいと思います。

あなたは人と生きることばを使っているでしょうか?

まずは本のエピソードからの抜粋です。

ある日妻と僕が一緒に楽器の練習をしに歩いていると、道を渡ったあとに、妻がついてこなかった。バラバラに歩いても目的地にはつけるが、僕は猛烈な怒りに襲われ「なんでバラバラに歩くんだ!ついてくるのが普通だ!馬鹿にしてるんだろう!」と不機嫌を撒き散らし、楽器の練習をしないことを通して、その感情を表現した。

著者は後から振り返り、この時に感じていた怒りは果たして怒りだったのか?と自問します。

「当然一緒に渡るべきだ」との怒りは、僕は「一緒に歩いていきたかった」のに「そうしてもらえなかった」ので「悲しい、傷ついた」と感じていたのでは?そう思うのです。

そんなふうに振り返られています。

心理では「怒り」の感情は「悲しみ」の感情の表現として使われることが多いですが、この場合も「悲しみ」という気持ちに最初は気づかずに「相手がおかしい」に違いないとの「怒り」の感情になっています。

後から妻に確認をすると、「なんで急に道を渡ったんだろう?まあ後で合流するからいいか」と思っていたとのこと。

ご夫婦それぞれの視点

ご夫婦それぞれの立場から状況を追ってみましょう。

妻の立場から

妻は夫が急に道を渡ってしまっても動揺することなく目的地に着くことでしょう。
その時にもしかしたら
今日の楽器練習をイメージしていたかもしれないし、
練習後の予定をのんびり確認していたかもしれないし、

なににせよ穏やかな気持ちで夫と再会したことでしょう。

そういう状態の時にいきなり夫から怒鳴られたらどうでしょうか?
しかも妻は夫をバカにしてもいないし、道路を渡った夫に付いていかなければならない場面でもありません。

それなのに罵倒されてしまいます。このようなことが日常的に起こるとかなりストレスとなることでしょう。

夫の立場から

夫は後から落ち着いて考えてみると怒るようなことではなかったと理解しています。
妻に悪意があったわけではないということもわかります。

でも付いてきてくれなかったその瞬間には怒り心頭で妻から悪意を持って攻撃にあったかのようなダメージを受けています。

実はこのような方は、他の場面でも怒りが先行して対人関係で失敗をすることが多く見受けられます。なぜそのようなことが起こるのでしょうか?

「愛着障害」「複雑性PTSD」という視点で考える

心理では「愛着障害」や「複雑性PTSD」の考えで説明がつきます。

何かの理由で愛着が十分に根付くことができなかった方は、

・人というものは不確かで怖いもの、
・いつも用心をしていなければ攻撃される存在だ

ということを学んで成長します。

例えば幼い頃にお友だちとケンカをして悲しくて泣きながら帰宅したときに親から

「そんなことで泣くなんて!」
「お前は弱い人間だ」
「どうせお前が悪いに違いない」
「宿題もやらずに遊びにいくからだ」
「そんなことより手伝いはどうした」
「お母さんは頭が痛いんだから泣くな」
「泣く子は出ていけ!」

こんな対応をされると子どもは悲しい感情を持つことに恐怖心を持ちます。
悲しいと思っちゃいけないとの確信になるかもしれません。

あるいは親がいない場合もあるでしょう。

心の傷の反応として出てくる

悲しい感情を親に受け止めてもらえなかったことでその気持ちに蓋をしてしまいます。
蓋をしたまま大人になるとその押し込めた感情は同じような場面になった時に体の反応として再現されるのです。

そして上がってきた体の反応が、親から受け入れてもらえなかった時の悔しさや憤りと重なって相手に映し出し(心理では投影と言います)
まるで相手からひどいことをされたように感じてしまいます。
その結果として目の前の人を罵倒したり怒りを表出させてしまうのですね。

そのことはご本人はおろか、周囲も気がつきませんので
「あの人怒りっぽいね」
「近づかない方がいいよ」
と煙たがられたりして最終的には孤独になっていきます。

当ルームにいらっしゃる方のご相談でもとても多く見受けられます。
こういう理由で怒りっぽくなっている方は単に
・言葉の使い方とか、
・相手への気遣いを直そう

と努力をしても徒労に終わったり、がまんをして乗り切ろうとすることで新たなストレッサーとなりうまく対応できないことが多いようです。

そのためできれば「愛着」「複雑性PTSD」「トラウマケア」という視点を持ちご自身の心の傷に焦点を当てて根本的なケアをしていくことが良いでしょう。

愛着障害は大人になってからのケアはできないと言われることが多いですが、最近はトラウマ療法が盛んになり、当ルームでもSE療法で扱うことができます。

問題が解決しない方は 銀座カウンセリングルーム こころね工房へどうぞ。お待ちしています。

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