誰かからのお誘いや頼まれごとを、断るのが苦手ですか?
「嫌われたらどうしよう」「迷惑をかけたくない」「空気を悪くするのは避けたい」——そんな気持ちから、自分の本音よりも相手の反応を優先してしまうこと、よくありますよね。
ここでは、自分を大切にしながら人と関わる方法について、一緒に考えてみましょう。
心の声に気づいていますか?

「Yes」「No」を決める場面は、日常のなかにいくつもあります。
職場での急な依頼、友人からの旅行の誘い、義母とのお買い物の誘い——。
たとえば職場で急な仕事を頼まれたとき、心の中で「絶対ムリ!」と叫んでいるのに、相手が上司や押しの強い同僚だった場合、「断れない…」と引き受けてしまうことはありませんか?
そしてその結果、残業する羽目になり、家庭やプライベートにも支障が出る。
頑張ったのに感謝されるどころか、「この人は引き受けてくれる人」と認識され、ますます頼まれごとが増えてしまう…。 そんな悪循環、そろそろ終わりにしませんか?
自分を大切にする3つのステップ
1. 「ムリ!」と感じた自分の声を大切にする

まず、心の声に気づくことが第一歩です。「断ったらどう思われるか」といった評価への不安は、ひとまず横に置いて、自分がどうしたいのかを優先しましょう。
2. 断り方を準備しておく

断ることは冷たさではありません。以下のように、相手を労いながら状況を簡潔に伝えると、スムーズに伝わります。
- 「○○さん、大変ですね。お手伝いできるといいんですが…」
- 「今、子どもの通院が毎日あって、残業が難しいんです」
- 「今抱えている仕事が締め切り目前で…」
- 「他の案件をすでに引き受けていて、手が回りません」
いくつかの断りフレーズを日頃からストックしておくと安心です。
3. 「わがまま」と思わず、本音を大切に

「断る=わがまま」と感じてしまうのは、これまでの人生で形成された“自分ルール”かもしれません。その声も一旦横に置いて、本当の感情に素直になってみましょう。
断ることは冷たさではなく「誠実さ」です

多くの方が、「断ること=冷たい」「自己中心的」と感じてしまいますが、実はその逆です。
本当は無理なのに引き受けた結果、心が疲れたり、相手に不満を感じてしまったりすれば、それは誰のためにもなりません。
一方で、「申し訳ないけれど今回は難しい」と正直に伝えることは、できない約束をしない、相手に誤解を与えない、という意味でとても誠実な行動です。
誠実さとは、「自分の状態を正直に伝えること」と「相手を思いやること」のバランスです。
無理に合わせるよりも、率直に伝えるほうが信頼される場面はたくさんあります。
自分をすり減らすのではなく、自分を大切にすることで、周囲との関係もより健全なものへと変わっていきます。
最後に

人に優しいあなたこそ、自分にも優しくあっていいのです。
断ることは、人とのつながりを壊すのではなく、より良い関係を築くための大切な一歩です。
どうかその一歩を、安心して踏み出してみてください。
問題が解決しない方は 銀座カウンセリングルーム こころね工房へどうぞ。お待ちしています。

