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断るのが苦手なあなたへ

◇心の悩み

誰かからのお誘いや頼まれごとを、断るのが苦手ですか?
「嫌われたらどうしよう」「迷惑をかけたくない」「空気を悪くするのは避けたい」——そんな気持ちから、自分の本音よりも相手の反応を優先してしまうこと、よくありますよね。

ここでは、自分を大切にしながら人と関わる方法について、一緒に考えてみましょう。

心の声に気づいていますか?

「Yes」「No」を決める場面は、日常のなかにいくつもあります。
職場での急な依頼、友人からの旅行の誘い、義母とのお買い物の誘い——。

たとえば職場で急な仕事を頼まれたとき、心の中で「絶対ムリ!」と叫んでいるのに、相手が上司や押しの強い同僚だった場合、「断れない…」と引き受けてしまうことはありませんか?

そしてその結果、残業する羽目になり、家庭やプライベートにも支障が出る。

頑張ったのに感謝されるどころか、「この人は引き受けてくれる人」と認識され、ますます頼まれごとが増えてしまう…。 そんな悪循環、そろそろ終わりにしませんか?

自分を大切にする3つのステップ

1. 「ムリ!」と感じた自分の声を大切にする

まず、心の声に気づくことが第一歩です。「断ったらどう思われるか」といった評価への不安は、ひとまず横に置いて、自分がどうしたいのかを優先しましょう。

2. 断り方を準備しておく

断ることは冷たさではありません。以下のように、相手を労いながら状況を簡潔に伝えると、スムーズに伝わります。

  • 「○○さん、大変ですね。お手伝いできるといいんですが…」
  • 「今、子どもの通院が毎日あって、残業が難しいんです」
  • 「今抱えている仕事が締め切り目前で…」
  • 「他の案件をすでに引き受けていて、手が回りません」

いくつかの断りフレーズを日頃からストックしておくと安心です。

3. 「わがまま」と思わず、本音を大切に

「断る=わがまま」と感じてしまうのは、これまでの人生で形成された“自分ルール”かもしれません。その声も一旦横に置いて、本当の感情に素直になってみましょう。

断ることは冷たさではなく「誠実さ」です

多くの方が、「断ること=冷たい」「自己中心的」と感じてしまいますが、実はその逆です。

本当は無理なのに引き受けた結果、心が疲れたり、相手に不満を感じてしまったりすれば、それは誰のためにもなりません。

一方で、「申し訳ないけれど今回は難しい」と正直に伝えることは、できない約束をしない、相手に誤解を与えない、という意味でとても誠実な行動です。

誠実さとは、「自分の状態を正直に伝えること」と「相手を思いやること」のバランスです。

無理に合わせるよりも、率直に伝えるほうが信頼される場面はたくさんあります。
自分をすり減らすのではなく、自分を大切にすることで、周囲との関係もより健全なものへと変わっていきます。

最後に

人に優しいあなたこそ、自分にも優しくあっていいのです。


断ることは、人とのつながりを壊すのではなく、より良い関係を築くための大切な一歩です。
どうかその一歩を、安心して踏み出してみてください。

問題が解決しない方は 銀座カウンセリングルーム こころね工房へどうぞ。お待ちしています。


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