もしあなたが自分の力を十分に発揮できていない、あるいは能力以下の生活をしていると感じていたりそんな自分を卑下する毎日を送っていたなら『毒親」育ちなのかもしれません。
毒親により閉じ込められてしまった本来の自分を取り戻すことで、その成果は具体的に日々の生活に表れてきます。
心の有り様ひとつで、人生まで変えていくことは可能なのです。
毒親からの解放で人生を変えていきましょう。
「毒親」
「毒親」「アダルトチルドレン」等は疾患名でも学術用語でもないのですが、世の中に広く行き渡りメンタルを病んでいる人にとてもわかりやすい言葉となっています。
疾患名ではないので 当然、治す薬があるわけではありません。
にもかかわらず、大人になってからも子どもを苦しめるやっかいな存在なのです
街中のワンシーン 良い親
私は心理の勉強を始めるようになってから、私自身が決して最良の親に育てられた訳ではなかったのだと知りました。
知ってからは、何気なく行き交う人の中で、愛情豊かな親の言動にハッとさせられることがあります。
これは数年前
6歳前後くらいの男の子と赤ちゃんを連れた4人家族の会話。
男児「お昼ご飯にしよう」
母親「え?もう?今日は○○でランチするんじゃなかった?」
男児「いや、今からお昼にするよ。ここで食べよう」
両親「もうお昼みたいよ。笑」
若いご両親は顔を見合わせてちょっと苦笑いをしながら男児を先頭にマックに入っていきました。
やさしいご両親の、子どもの意思を尊重する姿が印象的でした。
私はわずか数十秒ほどのこの光景を通りすがりに垣間みて衝撃を受けました。
「世の中にはこんな親もいるんだ…」
反論もあるでしょうけれど…
この話しをすると反論にあうことがあります。
「子どものわがままを聞いてばかりいると、将来が心配。」
「じゃあ、親は何でも子の言う通りにしなきゃいけないんですか?」
伝え方は本当に難しいです。
その議論は次回に譲り、先に進みましょう。
毒親で再現シーン
いわゆる「毒親」だったらどうなるでしょうか?
男児「ここでお昼ご飯にしよう」
母親「何言ってるの!今日はランチの予約をしてるって朝から言ったでしょ!」
「本当にあなたはいつも聞き分けがないから困らされるわ」
男児「マック食べたいな…」
母親「あなたはしつこいの!この前だって…」
母親「嫌ならもう帰りなさい!」
この親の特徴として
・子どもの意見を全否定している。
・「あなたはしつこい」と人格まで否定している。
・「この前だって」と今とは関係のない過去のことまで持ち出している。
・「嫌なら帰りなさい」と子どもには選択不能なことを暗に示し支配している。
等が見えます。
子どもはただ、「今マックが食べたい」とのその時の自分の気持ちを伝えただけであり、誰かを困らせようとか状況を無視しようとした訳ではないのでしょうが…。
これはわかりやすい例としてあげましたので
こんなふうに言ったからといってすぐに「あなたは毒親です」ということではありませんのでご了承くださいね。
子が傷つかない形で塗り替えると
男児「お昼ご飯にしよう」
母親「お腹が空いたの?ランチまで待てる?」
男児「マックが食べたい」
母親「マックおいしそうね。食べたいのね。」
「残念だけど今日はランチの予約してるのよ。いい?」
男児「う〜ん、どうしようかな…」
母親「ランチのデザートおいしいから楽しみよ〜!」
せめてこんなふうに言われたら、「ま、いっか」と気持ちを取り直すこともできるでしょう。
この親は
・子どもの今の気持ちを十分に受け取っている。
・「おいしそうね」と共感もしてくれている。
・その上で親の都合を伝えて了解を得ようとしている。
(この時点で、親子関係は支配関係ではなく互いの意思を尊重しあえる関係になっている)
・落込んだ子どもの気持ちが楽しく切り替えられるように「ランチのデザート」で盛り上げようとしている。
もしあなたが毒親育ちだったら
塗り替え前のような親に育てられた子どもは、自分が何か意見をすることが怖くなるでしょうし、それは長じてからの周囲の人間関係にも影響が出ると予想されます。
自分を取り戻すためには、まず自分の心に気がつきましょう。
本当は自分はどうして欲しかったのか、どうして欲しくなかったのかを知ることです。
そして自分が悪い子どもだから親からひどい扱いを受けたのではなくて、それは親の側の問題だったと知ることは、自分の心を取り戻すために大切な作業となります。
親の側の問題とは
・親自身が仕事や家庭問題で多忙なため余裕がない。
・夫婦不仲、あるいは親との確執問題を抱えている。
・親自身が毒親に育てられた。
・シックマザー(病気の母親)だった。
などです。
過去を塗り替えることは時間はかかるけれど、確かな自分探しにつながるでしょう。
誤解のないようにお伝えすると、
塗り替え作業はあなたの心の中で行われることであり、実際の親に変ってもらうことではありません。どうぞご安心を。
問題が解決しない方は 銀座カウンセリングルーム こころね工房へどうぞ。お待ちしています。