「自分を大切にする」こととは、行動や考え方が具体的にどういうものなのか、理解しづらいと感じる方が多いようです。
その原因を探り、自分を大切にすることへのイメージを作って、自己肯定感をアップしていきましょう。
うちなる批判者との葛藤
自分を大切にできない人は、内なる批判者が自己と一体化している可能性があります。
内なる批判者とは、無自覚に自分の行動を監視し、完璧さを求める存在です。
同じ行動でも、自己成長を促すポジティブな声なのか、他者の目を気にするネガティブな声なのかによって、心の健康度が異なります。
問題となるのは、他者の視点で自己を点検し、非難を避けようとする場合です。
このような行動の根底には恐怖心があり、常に不安と緊張を伴います。
批判者の存在に気がつくこと
自分を叱咤することは必要ですが、過度に行うと疲弊してしまいます。自己批判が常に付きまとう状態では、自己肯定感が低下し、心の安定を失うのです。
自分を大切にするためには、まず内なる批判者が自分ではないと気がついて、それと距離を置くことが重要です。批判の声が上がった時に、それを外部の存在と認識し、自己の感情を考えることが大切です。
たとえば
批判者「お休みの日はやることがいっぱいあるのにぐうたらしているなんて!」
あなた「いえいえ、私は昨日十分に仕事をしたから疲れているだけよ。」
批判者「仕事は誰だってやっているでしょう」
あなた「できる人もいるかもしれないけど、これまでの私を思えばすごいことなのよ。」
こんな感じでしょうか。
天使のような存在をイメージする
内なる批判者に対する自己の考えがわからない場合は、優しい天使のような存在をイメージし、そのアドバイスを思い浮かべることで、自己の気持ちに気付きやすくなります。
自分への優しい言葉がけに慣れていない方は、すぐに批判者の考えに思考を引きずられてしまいがちです。
そのため、優しい言葉がけは自分が言うよりも第三者の天使のような存在に頼む方が納得しやすいようです。ここは想像を駆使しましょう。
自分の感情に気がつくこと
大切なのは、自己を肯定するだけでなく、自己の感情に気付くことです。
否定されたとしても、自己の思いを認め、理解することが重要です。自己を大切にするための基本は、自己の感情に気付くことにあります。
気がついたら、その気持ちをジャッジしたりせずそのまま受け止めましょう。
人は仮にネガティブな言葉であったとしても、受け止めてもらえるとフッと軽くなります。
例えを出すと
休日の朝に「やることいっぱいあるけど、動けない。何もしたくない」と感じたとしましょう。
そんな時はうちなる批判者の声がしても振り払って
「あなたはこれまでを思うととっても仕事をがんばっているわね。昨日は本当にやりきったじゃない。疲れているのだからゆっくり休む日にするといいわね」
こんな感じです。
自分を大切に扱うと行動に変化が起きる
するとその後にどういうことが起こるかというと「疲れているけど少し休んだら洗濯機でも回そうかな」と次の行動に気持ちが向くことがあるのです。
でも、内なる批判者の言うままにさせておくと、本当の自分の気持ちが受け止めてもらえず否定され、ダメージだけが残りずっと動けなくなる感じです。
自分を大切にするイメージがつかめたでしょうか?
問題が解決しない方は 銀座カウンセリングルーム こころね工房へどうぞ。お待ちしています。
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