自己否定は脳を疲労させる
「私は何やってもダメだわ」
ふとそう思っただけで、あなたは自分の脳に「私はダメな人間だ」とインプットしていることになります。
誰だってダメな人間になりたい訳ではないのに毎日計算ドリルでもやるかのように、そう学習していったとしたらどんな未来が待っているでしょうか・・・?
そのクセに気がつき、違う言葉に置き換えてエネルギーを蓄えられる毎日に変えていきましょう!そうすればあなたは、望む生活や夢にグンと近づいていくことでしょう。
すくなくとも筆者は、人生後半でそれを手に入れました。
自覚なく自己否定をするクセ
ご相談を受けていると、メンタルが弱い方は自己否定をされる方がとても多いと感じます。
多いだけではなく、ご本人が自己否定をされているご自身に気がついていないんですね。
長くうつ病を患っているMさん。
家事が一人前にできずに辛いと訴えられます。
「でも辛い中、今日はこうしてカウンセリングを受けようと行動できましたね」
とお伝えすると
「ああ、それに気がつかないから私はダメなんだ」
と言われます。
「ダメじゃないですよ。ご自身の行動があって気がつくことにつながったのですから」
と言うと
「でもいつもは行動がなかなかできないから」
このように出来たこともできないことも最後は自己否定になってしまいます。
ほとんどの方は、フッとでる言葉や思考が自己否定をしているということに気がついていません。
自己否定が続くと
意識するにせよしないにせよ、自己否定を続けると長い時間をかけて自己否定のスペシャリストになってしまいます。
多くの方は、幼少時からなんらかの辛い日々を過ごしてそのクセを身につけてしまっています。
これまで周囲から否定されて辛かったはずなのに
大きくなってからはさらに自分からも毎日否定されたのでは
あなた自身の脳は疲労困憊してしまい、夢を叶える人生どころではなくなってしまうことでしょう。
スタートは「気がつくこと」から
自己否定をしない日々にしていくためには、まずは否定をしている自分に気がつくことです。
一日の終わりに
「お掃除ができなかった。今日もダメな私」
と思った瞬間に
「あ!ダメ出ししてる!」
と気がつくこと。
気がつくことを忘れないようにするための一案として、例えば普段からネイルをしていない人なら
・小指にだけマニキュアをする。
アクセサリーをつけない人なら
・リングをする
・イヤリングをつける
などがあります。
付け慣れていないと違和感がありますので、いつもそれらがあなたに注意喚起をしてくれます。
「あれ?なぜ小指だけにマニキュア?そうだ。ダメ出ししないんだった」
という感じです。
気がついたら違う言葉に置き換えてエネルギーをチャージ!
気がつくことができたら次は言葉を置き換えます。
違う言葉を探すことが、最初はとても難しく感じるでしょう。
なぜならあなたは、自分を褒めたり励ますことに慣れていないからです。
「今日はダメ出ししている自分に気がついたね。」
だけでも立派な褒め言葉です。
うつっぽさがある方にとって入浴はハードルが高いので
「お風呂に入って偉かったね」
などです。
「お風呂に入ることは当たり前なのだから、褒めるようなことではない!」
とは言わずに、
「いつもならめげる場面だったけど、今日は入ってすごいね」
と置き換えるのです。
寝過ごして遅刻をしたとしても
「たくさん眠れて良かったね」
「きっと今日は頭がすっきりしていい仕事ができるわ」
などなどです。
習慣になっていけば元気なあなたに出会えるのももうすぐ
最初はくすぐったく感じたり、バカバカしく思えたりすると思います。
慣れないので違和感もあることでしょう。ぜひそこを辛抱強く通過してみてください。
そうやってご自身を誉め称え続けることです。
自己否定を続けて疲弊しきったあなたの心が(脳が)少なくともフラットな状態にまで回復すれば、あとはチャージのみ!
「あれ?私って意外とすごいかも・・・」と思えるようになったら、だんだんとあなたが思い描くような方向へ進んでいけるでしょう。
そうなるまでぜひ続けてみてくださいね。
問題が解決しない方は 銀座カウンセリングルーム こころね工房へどうぞ。お待ちしています。
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