メンタルが弱くて つらい人
メンタルの弱さは性格的な遺伝、幼少時の養育環境などが影響していることが多いので
できればカウンセリングを受けていくことでの解決をお勧めしますが
その前に少しでも日常的に楽になれるように、考え方のポイントをお伝えできたらと思います。
もしあなたが、いつも同じような種類の困り感を抱えることが多いと感じているようでしたら、それはあなた自身のメンタルの弱さが関係しているかもしれません。
例えばこんな感じです。
— 友人への心のモヤモヤが解決したと思ったら、今度は社内の同僚の言動が気になる、隣人から心無い態度を取られた・・・私はどうしてもいつもこんなに辛いのだろう—
こんなふうに対人関係で傷付いたと感じる度合いが周囲の人より多いのではないでしょうか。あなたの周りにだけ、偶然、他者への配慮に欠けた意地悪な人が集まっているのでしょうか?
もし、近所、友人関係、職場、家庭など、どの場面でもそのような経験があるのだとすると、偶然とは考えにくいでしょう。
そうすると、その困り感はあなたの「過敏さ」とか「打たれ弱さ」にあるかもしれないと考えることができるのです。
質問をするのが怖い人

では、過敏で打たれ弱いと思われる人が、現実の生活上の場面でどのようにしていくのか?
例えば誰かに何か質問をすることが怖い人がいます。
会社の上司であれば
「そんなこともわからないのか!」と一喝されることを想像してしまう。
パートナーであれば
「そんなことは自分で決めろよ。オレは(私は)疲れているんだから」
親御さんであれば
「あなたはいつまで経っても私がいないとダメなのね」などでしょうか。
こんなふうにバカにされたり否定されることを恐れてついつい聞く機会を逃したり、先延ばしにしてしまうことはありませんか。
質問をしなかったことで、後から困った事にならなければいいですが
問題になったときには相手を激怒させる可能性もあり、関係性がまずくなり、あなたはますます聞くことが怖くなるでしょう。
考え方のエリアを広げて、相手の立場から見てみる

こんな時は、ご自身が『相手に叱られるのが怖いので聞かない』という立ち位置から一歩、考え方の枠を広げて相手も含んだエリアの中で考えていけるといいでしょう。
相手も含んだエリアの中とは、
例えば仕事であれば
「私が自己判断をすること(質問をしないこと)が上司や会社にとって絶対に不利な結果にならないといえるだろうか?」
と、できるだけ全体感に立って考えてみるということです。
あなたにとっては問題が無くても少しでも会社や他の人の不利益になるなら、それは直属の上司にとっては始末書、管理職からの叱責、部署全体の昇給、賞与、昇格への影響など大変なリスクが予想されます。
会社が受ける損害があるなら、それは結果的に給与などあなたの待遇にも響く事になるのです。
いかがでしょうか?
この全体感に立てるかどうかが、メンタルの弱さと密接に関係しています。
どうしても「過敏」で「打たれ弱い人」は自分の身に降りかかる災難にのみ目がいき、心を囚われがちです。
ですから、何かあった時には少しだけ考え方のエリアを広げて、相手の立場から見ていただけると失敗がないかもしれません。
それができるようになると、冒頭に述べたように一時的には相手からの叱責があったとしても、最終的にはあなたはその相手や周囲の人たちから『全体感に立てる人間』としての信用を着実に身についていけることでしょう。
ただ、相手がもともと怒りっぽい、性格が悪いなどの理由のときにはまた方法は変わってきますのでご注意くださいね。