あなたは少しのことでもすぐに頭にきたりキレてしまうことがあるでしょうか?
頭にきてなんとかその場は我慢をして帰宅したけれども、感情はそのことから離れられなくて夜ベッドに入っても
頭の中をグルグルと駆け巡る→眠れない→ますます腹立たしくなる…
こんなことの繰り返し。
怒りっぽい自分に嫌気が差すけど感情のコントロールができない。
こういう方は単にアンガーマネジメントなどを取り入れたとしても辛さは残ったままになることがあります。
ご自身の心の中をのぞいて、奥底に眠っていた感情に光を当ててみましょう。
すぐに自分が否定されたように感じますか?
怒りやすい人は
例えばカウンセリングの場でセラピストが
「その時、なぜそのように感じられたのでしょうか?」と質問をするだけで
「そう思っちゃいけないんですか!」と激しい怒りを露わにする場合があります。
きっとその方はセラピストから「そんなふうに感じるのは変ですね。」と言われているように感じたれたのでしょうね。
でも、セラピストはもう少しあなたのことを深く理解したいので、大切な部分だからもっと詳しく教えて欲しいと思って聞くことがあります。
このような方は日常生活の中でも同じような場面に出会していると考えることができます。
そのため、日頃から対人関係がうまくいかないと感じていたり、周囲は自分を理解してくれないな、と不満に思われることでしょう。
なぜ怒りやすくなるのでしょうか?
すでに心の中に「怒り」の感情が入り口いっぱいまで溢れそうになっていて
あとほんの一滴の「怒り」が入るだけでこぼれ出てくる感じかもしれません。
人の怒りは「悲しみ」の感情の表現形であり、両者は表裏一体の場合が多いので
悲しみを心にいっぱい溜めているから誰のことも信じられないし、他人が発する言葉の端々に自分を責める意味合いがないかどうかを、常に見極めようとする癖がついてしまう。
つまり、悲しくて辛くて仕方がない人ということなのです。
余談になりますが、もし上司が怒りっぽくて怖い時には
「この人強そうにしているけれど、本当は心の中が悲しみでいっぱいなんだろうな…」と思えば、少しは見方が変わるかもしれませんね。
幼少時の愛着不全が関係している場合があります
愛着形成がされずに大人になると、他者への不信感が募り、自分が攻撃をされないようにいつも戦闘態勢を取ってしまいがちです。
そのため、少しの刺激でも攻撃されたと思い、怒りとなって表出するのです。
怒りは他者へ向かうものばかりではなく自分へ向かう場合もあります。
「私なんて」
「なんて能無し!」
「生まれてこなければよかったのに」
こんな怒りもあるのです。
私は臨床心理士になるずっと前から、カウンセラーについて自己分析などのカウンセリングを続けてきたので、その成果がだんだん実生活に反映されて少しずつ戦闘態勢がゆるんできました。
これは生きていく上で大きな安心となっています。
そしてとても楽になったと感じます。
実は悲しみの海で溺れそうになっている
怒りやすい人は表面は怒っていますが、実際は心が悲しみの海の中で溺れそうになっている姿なのです。
− 怒りは悲しみの表現形 –
怒りが出やすい方はぜひご自身をそんな眼差しでみてあげてください。
「私、悲しいのかな?」
「そうだとしたらなぜだろう?」
悲しみを誰にも気づかれずにずっと抱えていたら辛いのは当たり前です。
そのご自身の悲しみの心にやわらかな光が差しますように…
問題が解決しない方は 銀座カウンセリングルーム こころね工房へどうぞ。お待ちしています。