誰かに質問をしたい時に、躊躇してしまうことはありませんか?
状況的にはこちらが悪いわけではないのに、なぜか質問をしたことで相手が不快な表情になったり、関係性がギクシャクする場合を経験することがあるでしょうか?
そんな経験をお持ちでしたら、スムーズなやり取りできるためのちょっとした一手間をあなたにお伝えしたいと思います。
質問をしても相手から怪訝な顔をされることがありますか?
上のイラストをご覧ください。
締め切りは過ぎているのにAさんは案を提出してくれそうにありません。
そのためあなたは仕事が進まずイライラしています。
そんな状況下であなたがAさんにかけた第一声は
あなた「案の提出はまだですか?」
Aさん「はい?」
Aさんは部長に頼まれた書類のことでイライラしている上に朝の奥さんのことを引きずっていますので
「はぁ?何ですか?」と
少しあなたを嗜めるような返答になる可能性があります。
そのため普段から他者の態度に敏感で、叱られたり怒られたりすることが苦手なあなたはがっくりしてしまうかもしれません。
そしてますます誰かに質問をすることが苦手になったり、怒りなどの感情を出すことが怖くなるでしょう。
だって、提出期限を守らない人の方が悪いはずですし
あなたは困っている側なのになぜ責められるのだろう?と思いますよね?
皆、意外とやっていない相手の状況把握
このお話はとっても極端な例なので、誰もこんなことはしないと思われるかもしれません。
でも意外にご自身が追い詰められた状況下では、この例に近いことをやっていて、それが対人関係を円滑にできない理由になっていたりするかもしれないのです。
確かに良し悪しを問われれば、締め切りを守らないAさんが悪いでしょう。
でも、善悪だけでは対人関係は成り立たないのです。
自分のイライラは横に置いて、想像をめぐらせてみましょう
例えば
質問をする前に、Aさんが締め切りを守らないことには何かそれなりの理由があるかもしれない、と事前に想像をめぐらせてみるのです。
すると、「あ、そういえば昨日しょげていたな。なんだろう?」となります。
そうすると、質問の第一声は「調子どうですか?昨日大丈夫でした?ところで…」と相手を気遣う言葉から始まることでしょう。
Aさんは大変な気持ちを察してくれたと感じ
「どうもこうもなくて」とボヤきながらもハタとあなたが来た理由に気づき
「ごめ〜ん。忘れてた。申し訳ない」となるかもしれません。
チラリと様子を見るだけでも想像は可能です
あるいは質問をする前にAさんの様子を見てみましょう。
忙しそうだな…頭抱えているな…
それだけでも何か自分にはわからない困りごとがありそうだと察することはできます。
そうすると出る言葉は
「忙しそうで悪いけど」、とこんな前置きとなるでしょう。
自分の頭の中の困りごとをそのまま相手に伝えないで
自分は今、研修旅行の幹事のことで頭がいっぱいだけど、相手は違うことを考えているかもしれないと気づくことが大事です。
そうすれば相手の状況がまったくわからず、自分がイライラしていたとしても
「今ちょっといいですか?」と声かけできることでしょう。
少しずつ関係性は好転し始めます
Aさんは、自分のミスに気がついた後、あなたに責められずに助かったと思うかもしれません。
そして
「助かりました。実は昨日は家のことも重なって参ってて」
「案の提出遅れて本当に申し訳ない」と感謝されるかもしれません。
こんなふうに相手の状況を想像することで、周囲との関係性をアップさせることができます。
そうやって関係性を築けるような質問ができるようにしていきましょう。
問題が解決しない方は 銀座カウンセリングルーム こころね工房へどうぞ。お待ちしています。
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