皆さんは辛い時の対処はどうされていますか?
友人や家族など身近な人に聞いてもらう方が多いでしょうか。
言われてうれしいこと、言わなければよかったと後悔すること、いろいろあるでしょう。
ではどう対応してもらえると前に進んでいけるのか、その秘訣をお伝えします。
辛い時、どう言ってほしいですか?
クライエントの方がカウンセリングで幼い頃のことを思い出されることはよくあります。
そしてカウンセリング中にフッと頭に浮かんでくることって、意外にもその時のご自身に必要があって思い出されることが多いように感じます。
以前にある方が言われたことですが、何か困ったことを親御さんに相談した際に
ただ「辛かったわね」と受け止めて欲しかったのだけど、そう言ってくれたことはなかったと。
気持ちを伝えた時に親御さんがすぐさま
「これをすればいい、あれをするのがいい」と方法を示したり、
「あれをしないからこうなる」と結果論を持ち出して非難したりすると、子どもの心は満たされずに終わります。
子どもは解決の方法が知りたいのではなく、気持ちを受け止めてほしいと思って話すことが多いのです。
受け止めてもらう経験をすると
仮にお子さんが学校でお友だちに意地悪をされたと訴えてきたらどうでしょうか?
あるいはご自身の幼少時の体験や、いま職場で辛いことがあった時のことを想像してみましょう。
辛く心がもやもやとして解決せずに帰宅し、気持ちが晴れない時に
「そうだったのね。イヤだったね、すっきりしないね」
とそのもやもやを受け止めてもらえるとホッとして、少しニュートラルな気持ちになれるのではないでしょうか?
立場が入れ替わると
それが親の立場になると、
・そんな意地悪な子がいて大丈夫だろうか?
・連絡帳で担任に相談をしようか?
・相手の親御さんはどういう人かをママ友に確認しなくちゃ。
・そもそもうちの子は弱すぎるのよ。
・強くさせるためにはどうしようか調べよう。等々
子どもの今現在の気持ちはそっちのけであれこれ方法を考え始めます。
子どものためにそうしているにも関わらず残念ですが子どもの心は置いてきぼりになっているのです。
ご自身が親御さんにそのようにされた方は同じようにしがちです。良いと思っているからではなくてその方法しか知らないので咄嗟にでるのでしょう。
あるいはご自身の「どうしよう」という不安に押しつぶされてしまい、子どもの心の状態を把握する前に自分の不安解消としての行動に走ってしまうこともあるでしょう。
気持ちをそのまま受け止めるだけで大丈夫
難しいかもしれませんがまずは解決や方法論に走らずに、今目の前で困っている子ども、あるいはご自身の気持ちに寄り添いましょう。
何も言わなくても「そんなことがあって辛かったね」と気持ちを汲むだけで大丈夫です。
そうすると何が起こるかというと、気持ちを受け取ってもらえた子どもは心が軽くなり整理されてグッドアイディアが自ら生まれたりします。
受け止められる経験が力になる
「でもね、お母さん。あの子こんないいとこもあるんだよ」などと視野が広がっていくことさえあります。
それはお子さんの揺るぎない力となって定着します。
実はこれは大人のあなたにも言えることなのです。
カウンセラーに気持ちを受け止められた方はご自身で道を拓いていく力がついてきます。
もし、今はカウンセリングが受けられないならご自身で自分の気持ちを受け止めて差しあげましょう。「辛いのね。大丈夫よ」
と言ってあげるだけでも違います。
気持ちを受け止める、ぜひやってみていただけますように。
問題が解決しない方は 銀座カウンセリングルーム こころね工房へどうぞ。お待ちしています。
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