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親との折り合いのつけ方 実父母編 

◇親子の悩み

進学や就職、結婚などでこれまでよりも広い社会を知ると子どもは「あれ?」と実の親に違和感を持つことがあります。

それが否定的な感情であると「そんなふうに思ってはいけない」と心に蓋をして封じ込めます。
その罪悪感に折り合いをつけて楽になりましょう。

大人の視点で親を見ると

大学に入学をしたり就職をすると、子どもは周囲から「大人」としての扱いを受け始めます。
そうすると大人としての視点が少しずつできてきて社会からみた自分の親の価値を冷静に見られるようになりますね。

それによりそれまでは、自分の親ほど素晴らしいものはないと思っていた子どもらしい視点が崩れることもあります。

「お父さんはすごいんだぞ!」との父親の言葉をそのまま信じていたけれども、父の社会的地位は低いんだな、などです。

あるいは、社会的にはすごいけれど人間としては最悪な部分もあるんだ、という場合もあるでしょう。

その心の傷が浅ければ多くの方はそこから自力で自分の価値に見合った人生を立て直すことでしょう。青年期のアイデンティティの確立ですね。

他の家庭を知ることで落差に驚く

一つ例をあげましょう。

以前に、結婚をして嫁ぎ先の家庭を見て「親ってこんなに優しいんだ」と気づいたという方がおられました。(ご本人が特定されないように内容を変えて、許可を得て記載しています)

その方は、なんでも自分でできなければいけないというルールのご家庭で育ったので、嫁ぎ先の親から「忙しいでしょうから夕飯を届けるわね」
と言ってもらい、心が溶けそうになったと話してくださいました。

一方で、それは甘やかしなのでは?との疑問もあったようです。

その方の育ったご家庭は、高校生時代雨が降って、荷物がとても多い日でも送迎はしてくれなかったそうです。家に母親がいて車があっても駅まで歩いたそうです。

そのためいつもなら自転車で通える道を大きな荷物を持ちくたくたで歩いて駅にたどり着いたと。そしてそれが自分のためであり親の愛情だと信じていたと。

送ってもらっている友人を羨ましいと思う気持ちを切り捨てて
「あんなことをしていると人間をだめにするんだ!」
と信じていたようでした。

果たしてこれは愛情なのか?甘やかしなのか?

大雨の中歩いて登校をすると学校に着いた時には靴や靴下、持ち物も制服もずぶ濡れになり一日中気持ちの悪い思いをしますね。

体も疲れて勉強や部活への意欲も低下することでしょう。
この苦労は人を育てるでしょうか?
このような方は得てして、社会に出ると部下をスパルタで育てるとか、子育ても同じように厳しくすることが多いように感じます。

それが良いか悪いかの判断としてではなくて、その方法しかわからないと言われることがあります。

一方で自分が困った時には親に助けてもらった経験を積んだ子どもは、大人になると同じように人助けが自然にできるようです。

愛情で人はだめになったりしない

甘やかしと愛情の線引きはとても難しいですが、愛情で人がだめになることはないのではないでしょうか。

子ども時代に十分に甘えられた人は自然に自立できます。
親とは違う自分の価値を見つけて歩むことができるのです。

あなたはご自身と実父母との関係性の折り合いを考えた時に違和感はあるでしょうか?

あるようでしたらそれは何か?
自分で立て直しが図れるのかどうか?

などの視点を持って取り組んでいただければと思います。

もし辛すぎるほどの心の傷があるようでしたら迷わずカウンセリングを受けていただき、1日でも早く解決していただければ幸いです。

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親との折り合いのつけ方 義父母編

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