毒親からの解放−苦しみに気がつくこと−￼

苦しみを自分のせいだと思っていませんか？

親御さんからの精神的な支配が強かった方ほど、『自分の親は良い親だ』と感じていらっしゃるように思います。
「良い親に手をかけてもらったはずなのに、幸せなはずなのに…」
このフレーズは支配を受けた方からよく聞く言葉です。

ご本人に力はあるはずなのに
「ダメな自分」
「親がいなければできない自分」
になってしまっていませんか？
あなたはあなたの意思で力強く生きていくことは可能なのです。

毒親に育てられた方は、親から支配されて生きてきています。
言うことに従わなければ親の機嫌が悪くなる、悪い子扱いをされてしまう…そんな経験を積み重ねてきています。

そのためか大人になっても、自分の意見を言うことに理由のわからない恐怖感があったり躊躇があったりします。
それくらいなら意見を出さずにいた方が楽だと感じるのです。

そのようにして身についた習性は、大人になったあなたを支配します。
相手が誰であったとしても、従い流される方が得策だと思い込んでしまいます。特に力関係が圧倒的に相手の方が上の場合はそのような関係性が顕著に出ることでしょう。

あるいは、ご自身の子どもなど、立場的に下に位置する相手に対しては優しい表現であったとしても

「それよりこっちのほうがいい」
「この学校に行くことがベスト」
「この習い事をしていると有利」

等、やんわりとご自身が望む方向に相手を仕向けていくような形での支配をします。
もちろんご自身は子どもを支配しようなどとは思っていらっしゃらず、心から子どものためと思ってのことです。

そのため、子どもさんが不登校などの理由でカウンセリングを受けると、

「実は今目指している進路は自分の希望ではないかもしれない。
お母さんがここがいいと言ったので自分でもそう感じたけど…
本当にそうかどうかは自分でもわからない」
と本音が出始めます。

この場合、親御さんに伺うと「本人が行きたいと言ったんです」と強調されます。
これは、ご本人たちに認知されずに行われている親子間の支配関係の様子です。

おそらく、そうしている親御さんもご自身が子どものころに同じように育てられたのでしょう。

毒親という言葉を使用すると申し訳なさがありますが、実はこのような支配関係にある親子はとても多く、残念ながら毒親の姿と言わざるを得ないのです。

このように育ち大人になった方は、成績も良く良い大学に入れたが、自己不全感に苦しみうつ状態になったり、大学よりももっと厳しい世界である社会に出たときに自分の持っている力を出しきれずに辛くなったりします。

自分の意見を持っていないのでいつまでも親の意見を求め続ける方もいらっしゃいます。
そして「自分なんて大したことないんだ」とどんどん自信を失っていく姿もあるのです。

私は40代で自分が希望する大学へ入り直し、50代で大学院に入りました。
もし、毒親に育てられていなければと思うと残念な気持ちは拭えませんが、心理学との出会いがあり回復できましたし、今ではそれが仕事にもなっています。

何歳になっていてもやり直しは可能なのです。
あなたができるだけ早い時期に心の傷に気がつきケアすることで、なりたい自分になれますように。

問題が解決しない方は　銀座カウンセリングルーム　こころね工房へどうぞ。お待ちしています。