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大人の愛着障害の成り立ち

愛着障害

愛着とは主に乳幼児期に親など養育者から適切に愛情をかけられることで育まれるものです。
幼少期に愛着が育まれなかった場合、大人になってから対人関係などさまざまな不具合が生じて苦しむことがわかっています。

愛着障害に気がついて今を生きやすくしましょう。

愛着形成

赤ちゃんは、主に母親などの養育者から身の回りの世話はもちろんのこと、
泣いた時にあやしてもらう、
怖い思いをした時になだめてもらう、
失敗をした時には励ましてもらう

ことなどの養育を通じて少しずつ心に安全基地ができてきます。

そうして愛着が育まれていくのです。
やがて自分の感情調整能力が育ち、だんだん側に親がいなくても行動し進んでいけるようになるのです。
これが自然な愛着の形成です。

※愛着の不具合として「愛着障害」「愛着不全」がありますが、カウンセラーの側が違いを理解していれば良いことなので、ここでは両方含めて「愛着障害」としてお伝えしています。

愛着が形成されない時

ではどのような場合い愛着が形成されないのでしょうか?

例を出すと

・あまりあやしてもらえなかった。
・親が病気がちだったので養育的な世話を十分にしてもらえなかった。
・親が多忙だったので(祖父母の面倒、仕事、病気の子の世話等)いい子にしなきゃといつも思っていた。
・祖母と母(あるいは両親)の仲が悪かったので、いつも二人の顔色をみて仲裁的な役割を果たしていた。
・きょうだいの中で差別されて育った。
・親の価値観を押し付けられ、自分のやりたいことができなかった。
・親の言う通りにしなければ無視されたり機嫌が悪くなるので意に添うようにしてきた。
・親が頼りなかったので、子である自分が親の役割を担ってきた。

などなどです。

クライエントさんの疑問

一方でよくクライエントさんから以下の疑問がよく挙げられます。

多少問題はあったとしてもうちの親はいい親です。
なぜなら

・いつも美味しいご飯を作ってくれた。
・学費を十分に出してくれた。
・洋服などいつも身綺麗に整えてもらっていた。
・心配をしてくれた。
・子どもたちのために一生懸命に働いてくれた。
・親の言う通りに進路を決めてきたので良い会社に就職できた。

など、親御さんへの感謝の思いがありプラスの面も大きかったと言われることが多くあります。

相殺されない難しさ

道徳論としては「プラスマイナスゼロ、もしくはプラスが多いのだから総じてはいい親でしょう。」という考えはありますね。

そのため、クライエントさんは親には感謝の気持ちしかない。
親に文句があるとしたらそれは、自分がダメな人間だからだと言われるのです。

ここは道徳論と心理的な考えの違いです。

愛着は乳幼児期の適切な時期に育まれなければ、心に安全基地を作ることができません。

つまりは、心の傷は傷として残り続けるし、感謝すべき部分は部分として記憶されていくといったところでしょうか。
両者は心理的な面からいくと相殺はされません。

そして不適切と思われる養育がなされると、安全基地を作ることができないだけではなく、

人とは怖いものだ、信用してはいけないという人間への不信感として心に根付いてしまいます。
これを提唱したのはアメリカのエリクソンという学者です。

大人の愛着障害

不信が育ったまま成長すると

・人が怖い。
・対人関係がうまくいかない。
・一人でいることが好き。
・外出が疲れる。
・やる気がでない。
・良い時と悪い時の波がある。
・恐怖心が強い。
・疑い深い。
・自信がない。
・能力以下の生活をしている。
・仕事が続かない。
・依存心が強い。
・恋愛が続かない。
・発達障害のような症状がある。

など様々な症状として現れます。
多くは性格として片付けられていますが、実は愛着の問題であることが多いのです。

愛着のセラピーは親にダメ出しをすることが目的ではありません。

親がしてきた養育は間違っていた、だからそこを専門家と調整していくのだと思っていただくと良いでしょう。

その際、決して今の親御さんに何かアクションを起こすことはありませんのでご安心くださいね。

問題が解決しない方は 銀座カウンセリングルーム こころね工房へどうぞ。お待ちしています。

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